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2014年4月3日木曜日

検便

 検便・・・自分の便の一部を学校へ提出し、検査機関で腸内のぎょう虫、サナダ虫の検査をして貰う定期的な行事があった。 自分の排便の少量の欠片を燐寸箱の様な小さい箱に入れ、匂わない様に封をし、提出する。

 その日は、検便の提出日だった。 大抵の子は、前日の晩なり、当日の朝に新聞紙などに排便し、親が燐寸箱に用意していた。 定例なことであり日常的に普通のことだった。 朝授業が始まると机の上に全員が小さい箱を出し、当番が回収した。 私の席の後方で女の子が話している。 「私ね。出なくて浣腸されちゃった。」・・・確かにそう聞こえた。

 実は私もそうだった。 私の場合、浣腸されてオマルにウンチを出し、母親がオマルの中からその一部を箱に移した。 浣腸した場合、新聞紙に排便とはいかない。 薬液が出るからだ。 その女の子はどうして排便したのだろうと勝手な想像をし、一人で顔を赤くしている私だった。

 検便も結構大変なもので、女の子は上手く出ずに持ってこない子、浣腸して目的を果たす子、下痢で持ってこない子・・・色々だった。 先生は、明日忘れたら、医務室で浣腸して貰いますと教室で平気で言った。 本当に医務室で検便のために浣腸された子がいるのかは判らない。

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